「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」が行った、高校1年生の女子とその保護者を対象にしたHPVワクチンに対する実態・意識調査について、BuzzFeedさんに取り上げていただきました。
今年8月、ウェブで実施したスクリーニング調査では、HPVワクチンを公費(無料)で接種できる最終学年である高校1年生の女子473人が調査対象となり、さらに詳しい接種の意向などを聞く本調査は、高校1年生245人、高校1年生の娘がいる母親245人から回答がありました。
そして、調査対象の高校1年生についてHPVワクチンの接種経験を調査したところ、現在の接種率は14.4%と推定され、「接種したことはないが、存在は知っている」と答えた人は65.5%も占めていました。
接種していない理由として、「本当に安全かどうかわからないから」「副作用・副反応が心配だから」といった安全性への懸念が多いことがわかりました。
特に、「8割は一生に一度感染する」は摂取意欲を高めるポイントとなっていました。
代表の稲葉可奈子医師は「(接種率が)非常に上がっていて喜ばしいですが、まだまだです。以前データの0.6%に比べれば10倍以上ではあるが、日本の(HPVワクチン以外の)定期予防接種は9割ぐらいの接種率。国民の健康を守るために国がお勧めしている他の予防接種と比べるとまだ低いので、引き続き丁寧な啓発が必要だ」と話しました。
今後は、積極的勧奨再開に向けて情報提供の課題として、アンケート調査から分かった学校からの情報提供や、SNSを使用した情報提供も重要な方法として挙げています。