BuzzFeedさんでみんパピ!代表の稲葉可奈子医師のインタビューが紹介されました。
2021年11月12日、HPVワクチンの積極的勧奨再開が厚労省の審議会で了承されました。
厚生労働省がHPVワクチンの接種を積極的に勧めるのを2013年に差し控えてから8年、当初接種率は70%であったにもかかわらずこの間に1%未満に激減していました。
積極的勧奨再開のニュースに、当法人代表の稲葉可奈子医師は再開を歓迎し、安心して接種できる環境づくりについて以下のコメントを寄せました。(一部BuzzFeedさんの記事より抜粋しています。)
「子宮頸がんは、若くして子宮や命までも奪いかねない、女性にとってもその大切な人たちにとっても非常におそろしい病気です。ですが、子宮頸がんは予防接種とがん検診とで予防できます」
「『知らなかった』がために予防の機会を逃してしまうことのないように、これまでも多くの医師が啓発をしてきましたが、『エビデンスに基づいた正確な情報』と『国の方針』とに乖離があるこれまでの状況は、接種を検討する人も説明する医師も非常に困らせる状況でした。このHPVワクチンの問題を機に、今後は、エビデンスに基づいた医療政策がとられる日本になってもらいたいです」
「積極的勧奨が差し控えられていた8年以上もの間もずっと、対象者はだれでも無料で接種することができたにもかかわらず、HPVワクチンの正確な情報が届いている人だけがその恩恵を受けるという『情報格差』がありました。接種の機会を逃してしまい自費だからと諦めていた人もたくさんいます」
「そのキャッチアップ接種も今後、検討されるようですが、キャッチアップ接種の人こそ早めの接種がより有効です」
「積極的勧奨が再開することで、自治体や学校などからの情報提供もしやすくなると期待します。情報が届くようになっても、まだまだ不安を感じている人も多いと思います。接種者が増えるであろう積極的勧奨が再開後こそこれまで以上に、接種前の相談や接種後の対応など、不安に寄り添う丁寧な説明や対応が重要です」
「専門家有志による『みんパピ!』は、病院や学校で活用して頂けるコンテンツを制作し、無償提供しています。ぜひ様々な機関でご活用頂き、社会全体で女性を子宮頸がんから守っていきたいです。そしていずれは男子も定期予防接種の対象となり、全ての日本人がHPV関連疾患を予防できる日がくることを期待します。」