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HPVワクチン(定期予防接種)の対象年齢と接種回数について【対象年齢のお子さんは無料で接種できます】

CATEGORY:HPVワクチンについて知りたい方

投稿日時2020.08.13

更新日時2022.04.09

執筆者 医師:稲葉可奈子

みんちゃん

ねえねえパピちゃん。HPVワクチンっていつ、何回打てばいいの?


パピちゃん

無料で打てるのは、小学6年生から高校1年生の間だね。全部で3回打つんだよ。



HPVワクチンは、いつ、何回打てばよいのか、どうしたら無料で接種を完了できるのか、ぜひこちらで確認しておきましょう。

※ 専門的な表現も含まれていますので、分かりづらい表現がありましたら、以下の記事についてもご参照いたければ幸いです。

HPVワクチン(定期予防接種)の対象は『小6~高1の女の子』

『定期予防接種』は、予防接種法で「有効性が高いため無料で打てるようにします」と定められた予防接種のことで、HPVワクチンのほかに、BCGや四種混合ワクチンなどがあります。

定期予防接種は、決められた対象年齢の方であれば、自治体からの補助が出るため無料で接種することができます。

定期予防接種としてのHPVワクチンは、『小6~高1の女の子』が対象です。

この年齢層が公的補助の対象とされているのは、初交前のワクチン接種によるHPV感染予防効果が最も高いためです1)

この期間をすぎても接種することはできますが、補助は出ず、全額自費となります。

(接種費用は医療機関によって異なりますが、全3回の接種を済ませるためには、4価のHPVワクチンであれば合計約5万円、9価のHPVワクチンであれば合計約10万円かかることが多いようです。)

なお、対象年齢をすぎてから接種しても安全性などは問題ありません。

また、対象年齢をすぎた後でも、接種による一定の予防効果はあることがわかっています。

 

接種回数は全3回

HPVワクチン 定期予防接種  対象年齢  接種回数

HPVワクチンには、2価・4価・9価の3種類がありますが、いずれのHPVワクチンも、接種回数は全3回です。

  • 2価ワクチンは、初回接種から1ヶ月後、6ヶ月後の3回
  • 4価・9価ワクチンは、初回接種から2ヶ月後、6ヶ月後の3回

の接種スケジュールが推奨されています2,3,4)

費用補助が受けられるのは、高校1年生の3月までに接種した分までです。

HPVワクチンを無料で接種し終わるためには、全3回の接種をそれまでに打ちおわる必要があります。

そのためには、遅くとも高1の9月までに1回目を接種しましょう。

みんちゃん

高校1年生までに打つんだね!でもどうやったら打てるの?



定期予防接種としてHPVワクチンを受けるにはどうすればいい?

現状、定期予防接種のHPVワクチンの案内が自治体から個別に送られてくる自治体と、送られてこない自治体とがあります。

案内が届いていない方は、お住まいの自治体に問い合わせてみて下さい。

まとめ

HPVワクチン(定期予防接種)の対象は小6~高1の女の子、接種は全3回です。

高1で接種を考えている方は、9月中までに1回目を打ちはじめましょう。

みんちゃん

HPVワクチンは小学6年生から高校1年生までの間に全部で3回打つんだね。


パピちゃん

そうだね。高校1年生を過ぎても効果はあるから、定期予防接種の対象年齢を過ぎても諦めないことも大切だよ!



執筆者 医師:稲葉 可奈子

稲葉 可菜子

参考文献

1)Human papillomavirus vaccines: WHO position paper, May 2017. WHO Weekly epidemiological record No 19, 2017, 92, 241–268.
2)サーバリックス®︎添付文書
3)ガーダシル®︎添付文書
4)シルガード®︎添付文書

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