Medical Noteさんで、みんパピ!代表の稲葉可奈子医師がインタビューされました。
厚生労働省の専門部会は2021年11月12日、積極的勧奨を再開する方針を了承しました。HPVワクチンの積極的勧奨が再開されることが決まったことの意義は非常に大きいです。というのも、どんなに医療者や学会、再開を願う一人ひとりが地道に運動を続けたとしても、接種者の不安は拭いきれないことがあり、自治体にとっても「国のお墨付き」がないなかで自発的に対象者へ通知を送ることはハードルが高かった為です。 今回の積極的勧奨再開により、今まで出来なかった、自治体から対象者と保護者に対して接種を促す通知および接種券の郵送が全面的に再開されます。
留意点として、定期接種の対象年齢は高校1年までという期限があります。全3回の接種に4~6カ月以上かかるので、無料で接種を完了するためには遅くとも11月中には初回を接種しましょう。また、空白の8年間に対象年齢だった女子へのキャッチアップ接種の公費助成も現在検討が進められています。
稲葉医師は、最後に「さまざまな障壁がありましたが、多くの方が「子宮頸がんで命を落とす人を減らしたい」という思いに賛同・協力してくださり、本当に感謝しています。そして、とうとう積極的勧奨が再開しました。対象の方と親御さんは、自治体からの通知や提供される情報を確認し、接種の機会を大いに活用していただきたいです。」と述べています。