男の人もHPVワクチンを接種できるようになったんだって!みんちゃん

え、男の子にHPVワクチン??どゆこと?
世界では一般的になっている男性のHPVワクチン接種が日本でも承認されました。
男性のHPVワクチン接種についてわかりやすく説明します。
4価HPVワクチン(ガーダシル)の男性への接種が、
2020年12月に日本でも承認
HPVワクチンの適応は、日本ではこれまで9歳以上の女性のみでしたが、2020年12月25日に4価HPVワクチン(ガーダシル)の9歳以上の男性への適応にも厚生労働省による承認がおりました。
これまでも日本でHPVワクチンを接種した男性はいますが、あくまで適応外の形での接種でした。
なお、適応外での接種であっても、接種されるワクチンは全く同じものです。
HPVワクチンの適応とは?
万が一、ワクチンの接種後になにか有害事象が生じた場合に、そのワクチン接種が適応外の場合は公的な救済制度の対象外ですが、適応対象であれば、公的な救済制度の検討対象に入ります。
男性もHPVワクチンをうった方がいいの?みんちゃん
男性にも大事なHPVワクチン
HPVは男性もかかる病気(中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなど)の原因となりますので、HPVワクチンを接種することによりそれらの病気の予防につながります。
特に中咽頭がんは重要で、例えばアメリカでは、HPVが原因となるがんのうち、男性の中咽頭がん(年間12,638人)は女性の子宮頸がん(年間11,771人)よりも多いという報告もあります1)。
また、HPVは性交渉が原因の場合がほとんどです。
そのため、女性のみならず男性もHPVワクチンを接種することにより、感染が広がることが効果的に予防できて、集団全体のHPV感染率が下がっていく『集団免疫』も期待できます。
男性がHPVワクチンを接種することは、HPV感染や将来引き起こされるがんから自分を守ることができるだけでなく、大切なパートナーを病気から守ることにもなります。
詳しくはこちらの記事もご参照下さい。
女の子は無料で接種できるよね?男の子も無料なのかな?パピちゃん
男の子もHPVワクチンを無料で接種できるの?
日本では現状、小6~高1の女子のみが定期予防接種の対象となっており、無料で接種することができます。(こちらの記事もご参照ください。
» HPVワクチンの対象年齢と接種回数について
一方で、男子はまだ定期予防接種の対象ではなく、男性の場合は年齢にかかわらず全額自費となります(全3回で計5~6万円)。
しかし、世界的には、約40ヶ国で男性も公費助成の対象となっており、今後、日本でも男子も定期予防接種の対象となることが期待されます。
まとめ
2020年12月に4価HPVワクチン(ガーダシル)の9歳以上の男性への接種が承認されました。
HPVは男性の病気の原因ともなるので、男性にとっても大事なワクチンです。
男の人にも接種できるようになったんだね!みんちゃん
HPVワクチンは男の人、女の人、みんなにとって大事なんだね!パピちゃん