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子宮頸がん検診はいつから、どんな間隔で受ければ良いの?

CATEGORY:HPV感染症や子宮頸がんについて知りたい方

投稿日時2020.08.23

更新日時2022.02.21

執筆者 医師:三ッ浪真紀子

みんちゃん

ねえねえパピちゃん、子宮頸がん検診って聞いたことある?いつから誰が受ける検診なのかな?


パピちゃん

子宮頸がん検診は20歳以上の女性が2年に1回受ける検診だよ。

子宮頸がん検診は子宮の入り口(=子宮頸部)の細胞に将来がんになる可能性のある異常な細胞がいないかを確認する検診で、日本では20歳以上の女性が対象になります。

この記事では子宮頸がん検診の対象者について詳しく解説していきます。

※子宮頸がんの受診の仕方、費用等についてはこちらの記事を参照して下さい。
» 子宮頸がん検診はどこで受けられるの?費用はいくらくらいかかるの?
» 子宮頸がん検診は具体的に何をするのか【検査がスムーズに終わるポイントを解説します】

※ 専門的な表現も含まれていますので、分かりづらい表現がありましたら、以下の記事についてもご参照いたければ幸いです。

子宮頸がん検診はいつから対象ですか?

子宮頸がん検診の対象は20歳以上の女性で2年に1回検査を受けることが推奨されています。

子宮頸がんは20歳代後半から罹患率が徐々に上がり、40歳代にピークを迎えます1)

特に近年、20、30歳での罹患率が上昇しており1)、20歳を超えれば検診に行くようにしましょう。

 

20歳以上なら全員子宮頸がん検診を受けるべきですか?

基本的に20歳以上の女性は全員検査を受けることが推奨されますが、以下についても参考にしてください。

 

HPVワクチンを受けた方

2価、4価のワクチンを受けた方は6-7割、9価のワクチンを受けた方は8-9割子宮頸がんを防ぐことができるとされています。

HPVの種類についてはこちらをご覧ください。
» HPVワクチンの複数の種類について、それぞれの違いを解説します

100%の予防効果ではないので、子宮頸がん検診も合わせて行う必要があります。HPVワクチンと検診を組み合わせて行えば、子宮頸がんの95%を予防することができるとされています2)

 

性交渉の経験がない方

子宮頸がんの原因のほとんどがHPV感染によるものであるため、性交渉の経験がない場合は子宮頸がんになる可能性は低いと言えます。

しかしながら、子宮や卵巣にかかわる病気は他にもあるため、不正出血など気になる症状があれば産婦人科受診をお薦めします。

診察を行う場合も器具や方法など工夫できますので、問診の際、性交渉の経験がないことを伝えて頂ければと思います。

 

妊娠中の方

妊娠中も子宮頸がん検診を受けることができますが、妊婦健診で初期に子宮頸部細胞診(子宮頸がん検診と同じ検査)が予定されていますので、妊婦健診担当の先生に受診の必要があるかご相談ください。

みんちゃん

子宮頸がんは若い世代にも起こりやすいから、20歳になったら検診を定期的に受け始めるのが大切だね。

 

症状がなくても、子宮頸がん検診を定期的に受けることが大切

子宮頸部異形成や子宮頸がんの初期は、自覚症状がないことがほとんどで、症状がなくても検診は受けるようにしましょう。

また、HPVの持続的な感染ががんの原因になるため、過去に受けた検査が大丈夫でも、次も必ず大丈夫と保証することができません。

しかしながら、病気を早期に発見することができれば、子宮を残して治療できることもあり、定期的に検診を受けることが大切です。

パピちゃん

子宮頸がんの予防・早期発見のためにHPVワクチンと子宮頸がん検診は両方とも大事なんだね。

執筆者 医師:三ッ浪真紀子

三ッ浪真紀子 みんパピ!

参考文献

  1. 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」(全国がん登録)
  2. Franceschi S, Cuzick J, Herrero R, Dillner J, Wheeler CM. EUROGIN 2008 roadmap on cervical cancer prevention. Int J Cancer. 2009 Nov 15;125(10):2246–55.
子宮頸がん検診 いつから 間隔